友だちの彼女とラブホテル

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発想のターニングポイント

女の子の気持ちを、店の中で聞く

 

いよいよ、最後のケースに入ります。禁じられた関係編の最後、友だちの彼女とラブホテルに行く話です。人妻の場合は相手の旦那さんの顔が分からない分、多少残酷になれてしまいます。しかし、友だちの彼女となると、友だちの顔が浮かぶので両親の呵責(かしゃく)もありますし、ばれたときは修羅場になります。倫理や正義の問題を出されると、反論の余地はありません。

 

しかし一方で、友だちの彼女にほれてしまったというケースも考えられます。やり口こそ正攻法ではないですが、動機は不純でなく、純粋に彼女を自分のものにしたいからこそ、ラブホテルに誘いたくなる場合だってあるはずです。それならば、どうすればいいのでしょうか?

 

友だちの彼女とラブホテルに行くときに、やはり気になる点は友だちの存在です。どうしても友だちに悪い、友だちに申し訳ないと感じてしまいます。その一方で、あなたは彼女を誘いたい、彼女を連れ込みたいと感じ、その相反する気持ちに引き裂かれて身動きが取れなくなってしまっているはずです。

 

しかし、何か見落としていませんか? 自分の気持ち、友だちの気持ちばかり気になってしまい、一番大切なはずの、目の前に居る彼女の気持ちは考えていますか? 一体彼女がどう考えているのか、聞いてみないわけにはいきません。倫理の問題はその先です。

 

明日のための改善点

自分の気持ち、友だちへの申し訳なさだけでなく、彼女の本当の気持ちを確かめてみる

 

以下は、自分と友だちの関係ばかり気にして、結局彼女の気持ちを無視してしまった、典型的な失敗例です。先に学んでおきましょう。

 

よくある失敗例

 

Before

男と女が店を出る。既に終電は無い。

男:結局、あいつ来なかったな。頑張ってるな。仕事。

女:どうしよっか。粘ったから、終電無くなった。

男:うん。しかも、ちょっと気持ち悪い。

女:私も。

男:どうしよっか。

女:うん。

2人は黙る。男は落ち着き無くしている。

男:ねえ。

女:なに?

男:取りあえず、どこか休めるところ行こうか?

女:どこ?

男:う~ん。どこってな。どこにしようか。

2人は黙る。

男:ねえ、絶対にさ、手を出さないから、ラブホテルは?

女:え?

男:もちろん、絶対に手を出さない。だから、ちょっと泊まろうよ。もう気持ち悪くて。

女:ええ~。たかしに怒られるよ。

男:まあ。そうだけど。

女:駄目だよ。

男:そうだよね。ごめんごめん。冗談。あんまりにも気持ちが悪かったから。

女:大丈夫?

男:うん。

男は黙る。女も黙る。

男:じゃあ、タクシーで帰ろうか。

女:え? タクシー? 

男:大丈夫。お金、出すよ。送っていくよ。

女:え? 何で? 駄目だよ。食事も結局、ご馳走になってしまったし。

男:うん。大丈夫。(冗談っぽく)後でたかしに請求するから。あいつ稼いでるだろ?

女:大丈夫だって。そうだ。私さ、この近くに大学時代の友だちが住んでいるから。連絡してみる。今日は居ると思うから。

男:そうなの? たかしに迎えにきてもらえば?

女:いや、たぶん無理だよ。忙しいから。

男:そっか。

女:もし友だちが居なかったとしてもさ、他にもあてがあるから。何とかなるよ。

男:そうなの?

女:うん。ようへいくんは? どうする?

男:俺? 俺は、まあ、適当に過ごすよ。

女:大丈夫?

男:まあ。何とかなるでしょ。慣れてるから。こういうの。

女:そう。

男:その子のところまで、送ろうか?

女:大丈夫。すぐ近くだから。歩いて行ける。

男:そうなんだ。

女:うん。じゃあ、いいかな。私、ここで。

男:うん。大丈夫だよ。

女:本当に、1人で平気?

男:うん。じゃあ、いきな。

女:うん。分かった。ごちそうさまでした。

男:いいよ。

女は去る。男はその後ろ姿を見詰める。

 

余ほどの軽い女性は別ですが、普通ならこういうリアクションが返ってくるはずです。この男性は、彼女に「ホテルに行かないか?」と聞いています。その点では勇気を出して頑張りました。しかし、傾聴が足りません。どんな関係の女性であっても、ラブホテルに連れ込みたいと思ったら、傾聴から入らなければいけないのです。彼女が彼と今は本当のところどういった状態なのか、2人の間に割って入れるほどの余地はあるのか、何か不満がないか(ニーズ)を、お店の中に居るうちに聞いておかなければいけないのです。お別れ寸前の土俵際でなく、土俵の真ん中に居るうちに、いろいろ聞き出す必要があります。

 

After

店内。女の子が携帯電話を持って席に戻ってくる。

男:どうだって?

女:ごめん。もう今日、来られないってさ。このまま直帰して、シャワー浴びて、またすぐ出張に飛ばなければいけないんだって。

男:そっか。頑張ってるな。あいつ。

女:(乗り切らない顔で)うん。

男:(あれ? なんか不満があるのかな?)何か、不満でもあるの?

女:不満ってわけじゃないけど。

男:どうした?

女:最近さ、仕事ばっかりで、本当に私に構ってくれないの。

男:そうなの? 知らなかった。

女:うん。全然会ってないもん。多分2週間は会ってない。

男:そうなんだ。普通に会っているのかと思ってた。

女:なんだかね。ちょっと忙しすぎ。

男:まあ、メディアの人間だから、仕方ないじゃんか。

女:うん。友だちからはさ、彼がメディアに勤めているからってうらやましがられるけど、はっきり言って恋人としては最低だよ。

男:そうか? 

女:うん。だって、会えないもん。付き合い派手だし。いつ誰と会っているか分からないからさ。今度なんて、50日出張だってさ。

男:50日?

女:うん。ちょっと信じられなくない? 

男:それはすごいな? どこ?

女:アメリカ。

男:アメリカか。

女は黙る。

男:まきこちゃん。

女:ん?

男:平気? つらくない?

女:ううん。大丈夫。ありがとう。ようへいくんに愚痴言って。友だちなのにね。気分悪くした?

男:いや、そんなことないよ。全然知らなかったから。

2人は黙る。お互い何となくお酒に手を出す。

男:てゆうか、終電過ぎちゃったな。

女:うん。ちょっと気持ち悪くなってきた。

男:うん。俺も。実は。ハイペースで飲んじゃったよ。楽しかったから。

女:うん。私も楽しかった。久々だな。こんなに笑ったの。

男:俺もだよ。

女の子は黙って下を向く。男も黙る。

男:おーい! まきこー! 元気だせー!

男はそう言って、頭を撫でる。女の子は笑う。

女:ああ、なんかもう。ごめんね。

男:なあ、まきこちゃん。今、何したい?

女:え?

男:もうしばらくあいつと会ってなくて、いろいろ我慢してるんだろ? 行きたいところとか、いろいろ。

女:うん。まあ、ね。

男:付き合うよ。今夜。どうせ明日休みだし。たまっているうっぷん、今夜中に全部解消してしまおうぜ。

女は笑う。

男:なに? 言ってみ?

女:実はね、あるよ。

男:なに?

女:カラオケ。

男:カラオケ?

女:しかも、当たり前体操。

男:当たり前体操? ずいぶんとクラシックな話題を。

女の子は笑う。

女:だって、あれはやっていたとき、忙しくて全然会ってくれなかったんだもん。

男:あれ、カラオケあるの?

女:あるらしいよ。友だちが言ってた。あれをね。2人して踊るの。

男:体操着来て?

女の子は笑う。

女:別にそこまでしなくてもいいけど。実はやりたい。

男:いいよ。付き合うよ。その代わり、俺がセンターだけど

女は笑う。笑った拍子に肘がグラスに当たって倒れてしまう。中は入っていないので、こぼれずにすんだ。

女:ごめん。

男:まきこちゃん、酔ってるな。

女:うん。ちょっとね。

男:そうだな。じゃあさ、まきこちゃん。

女:ん?

男:ラブホテル行かない?

女:え?

男:カラオケしに

女:え? でも

男:当たり前体操の時間だよ。コスプレもあるよ。ラブホなら。

女の子が笑う。

女:でも。

男は黙っている。

女:ええ、でも、いいのかな。

男は黙っている。

女:ええ、ねえ、絶対に何もしない?

男は黙っている。

女:ねえ、何もしない?

男:(わざとらしく悩んで)う~ん。するな、たぶん。

女:ええ~?

男:(当たり前体操のリズムで)男と女がラブホテル行くと、危ない! 当たり前体操♪

女の子が笑う。

男:なににせよさ、まきこちゃん、そのままだと危ないよ。ちゃんと静かなところで休んだ方がいいよ。いいじゃない。まきこちゃん、床で寝てよ。俺、ベッドで寝るから。

女:(笑って)なんで! 逆でしょ? 普通

2人は笑う。

男:行こう?

女の子は悩む。男は黙っている。

女:どうしよっかな。

男は黙っている。

女:う、うん。分かった、行こう。でも、何もしないでね。

男:危ない♪

女:もう~!

2人は笑う。

男:うん。じゃあ、お会計しよう。用意して。

女:うん。

 

いかがですか? 失敗してしまった男性と今回の男性、何が違っていたのでしょうか? 後半の男性は2つの点で優れていました。

 

・  傾聴をした

・  お店の中で誘った

 

という2点です。傾聴に関して言えば、今まで何度も語ってきたので詳しくは繰り返しませんが、今回はきちんと女性に質問をして、彼氏と実は上手くいっていないという事実を探り当てました。彼女が寂しい思いをさせられていると知れば、多少は誘いやすくなりますよね?

 

また、お店の中で誘った点も正解でした。特に友だちの彼女の場合は特に、お店の外やラブホテルの前などの土俵際で彼女に判断させてはいけません。慌しい勢いに任せて連れ込む手段は、できれば友だちの彼女にはさせない方がいいです。時間を与え、お店の中など安全な場所で、ゆっくりと判断させるのです。いろいろな気持ちに納得してもらった上で連れ込むといいのです。

 

彼女の友だちをラブホテルに連れ込む、倫理的に問題がある行為ですが、自分の思いや彼への罪悪感の前に、まずは彼女の気持ちに耳を傾けてください。おのずと進むべきか引くべきか、答えが見えてきます。今回のケースでは、友だちが彼女を大事にしていない、彼女を悲しませているという事実が、男性に進むという選択肢を与えてくれたのです。

 

まとめ

自分の気持ち、友だちへの罪悪感の前に、目の前の彼女が何を思っているのか、しっかりと耳を傾けてみる。